退職金とiDeCoの受取タイミング

税額が数百万円変わる例

2026-04-20

退職金とiDeCoの受取タイミングで税額が変わる

会社員や公務員でiDeCoと退職金の両方を受け取る方は、 受取タイミングによって税額が数百万円変わる可能性があります。

この記事では、2026年12月改正後の「10年ルール」を踏まえて、 同年受取と受取時期をずらした場合の税額の違いを解説します。

同年受取の場合は控除枠が合算される

iDeCoと退職金を同じ年に一時金として受け取る場合、 退職所得控除は合算した勤続年数で1回分として計算されます。 重複する期間は除外されるため、単純に「iDeCo加入年数+勤続年数」にはなりません。

計算式:合算勤続年数 = iDeCo加入年数 + 勤続年数 − 重複期間

10年ルール(2026年12月改正)

以前は「5年ルール」でしたが、2026年12月改正以降は10年ルールに変更されました。 退職金を受け取ってから10年以内にiDeCoを受け取ると、 控除枠が前年の退職金に使われた分だけ減らされます。

逆に、10年以上あければ、それぞれの控除枠をフルに使える可能性があります。

具体例:退職金2,000万円 + iDeCo 1,500万円

以下の条件でシミュレーションします:

ケースA: 60歳で退職金・69歳でiDeCo(10年未満)

合算勤続年数 = 29 + 38 − 20(重複) = 47年
退職所得控除 = 800万 + 70万 × (47-20) = 2,690万円

合計受取 3,500万円 − 控除 2,690万円 = 810万円が課税対象
1/2課税で405万円に対して所得税・住民税が発生

ケースB: 60歳で退職金・70歳でiDeCo(10年以上)

退職金とiDeCoをそれぞれ独立して控除計算できる可能性があります。

退職金の控除 = 800万 + 70万 × 18 = 2,060万円
iDeCoの控除 = 400万 × 20 + 70万 × 9 = 1,430万円
合計控除 = 約3,490万円(ケースAより約800万円増)

受取3,500万円に対し控除がほぼフル活用でき、税額が大幅に下がります。

注意点

実際にシミュレーションしてみましょう

あなたの年齢・職業・年収を入力するだけで、最適な受取方法と節税額がわかります。

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